トルコは心配?

 「トルコへ行く」と言うと、みなさん「大丈夫?」と尋ねます。驚くほど同じ反応です。

テレビ、ネットなどがシリア難民やテロのことを大きく報道しますので、事実を知らない人は、トルコに難民があふれ、爆弾が飛び交ていると思っているようです。

トルコは、ISIS、MARSの関係で、日本人観光客が激減だそうです。

最盛期の20%まで落ち込んでいるらしい。

そこで、旅行会社が激安のトルコツアーをよく企画しています。

【C社】12日間、全食付き、直行便、5つ星ホテル、エーゲ海、ボスボラ海峡クルーズ付き、カッパドキア洞窟ホテル2連泊で12万円

【T社】15日間、豪華ホテル、クルーズ付き、洞窟ホテル、全食付きで15万円

この値段をトルコ人が聞いて「わても、このツアーに参加したい」とつぶやいていました。


MARSについても、ラクダがトルコにはいますので、そう思われるようですが、鳥取砂丘にもラクダはいます。

やはり報道の影響力がいかに大きいかを実感しました。

さて、イスタンブル(旧コンスタンチノーブル、ビザンチン)、アンカラ、カッパドキアなどは、四季があり、緑豊かで、花が咲き誇り、エーゲ海ではバケーションを楽しむ姿がみられます。

市内には路面電車が走り、ヨーロッパの雰囲気ですが、アジアの香りもする、とても不思議な国です。

トルコ人は、もともと中央アジアからきた民族で、言葉のトルコ語はアルタイ語族(日本語と同じ)で、見た目は西洋風(日本人から見ると)です。

なんでもトルコ人は、「私たちはアジア人」と思っているそうです。

サッカーもアジア圏で出場しています。

ところが、イスタンブルから西に車で15分も行けば、ギリシャです。ここは完全なヨーロッパです。


イスタンブルはローマ帝国時代の首都であったこともあり、神殿も多いです。

イタリアよりも規模が大きいという人もいました。

気候は四季があり、気温は日本とほぼ同じです。

雨も降りますので、小麦、砂糖大根など農業国でもあります。(国土は日本の2倍、人口はほぼ半分)北海道のように、延々と麦畑が続きます。

トルコを狙っている(黒海のロシア艦隊がボスボラ海峡を自由に行き来したい)ロシアに小国日本が勝ったことや(敵の敵は味方)、日本沖で難破したトルコ船を日本人が懸命に救助したことなどから、日本人にはとても親切です。

やはり「ひとには親切にしなくてはいけません」ね。何年たっても忘れません。

旅の途中で「一緒に写真を撮ってくれませんか」と2度言われました。

鼻の高い人をいつも見ているトルコ人にとっては、のっぺら顔の日本人が珍しいようです。

なんか芸能人になった気分でした。


トルコは、ドイツ、ロシアなど北国の保養地となっているようで、30億円以上の別荘、邸宅がボスボラ海峡沿いにたくさんあり、その別荘の庭先には豪華ヨットが多く係留されています。


トイレ事情

古代のトイレ

隣の人と世界情勢や哲学を語りながらしたのでしょうか?

追記(2016年6月8日)

先日NHKで、トルコが内戦に向かいつつあるというコメントがありました。僕が訪れたガラタ橋の近くで爆弾テロがおき多数の死者が出ました。とても残念です。いい国ですがクルド人問題など複雑な背景があります。


==== 以下NHKの放送抜粋 (6月6日NHKワールドEYES ) ====

放送大学教授 高橋和夫さん

「PKKとトルコ政府の対立は別に新しいことではないんですけども、やはり最近の展開として、イスタンブールやアンカラでテロがある、大規模なテロが何度もあるということで。

それまでは山間部、クルド人の地域だけで起こっていた大きな事件が続いているということは、やっぱり、なにかトルコ全体が内戦状態に入りつつあるのかなと懸念を覚えますね。」


更に追記(2016年7月20日)

放送大学の高橋先生が分析したトルコ情勢が現実になりました。

遂にクーデターが起き、戦車が橋を封鎖している映像が、テレビで何度も流れました。

これは内戦状態です。残念です。

世界の細道

楽しく苦しい三昧の世界を覗きます。楽しいだけでもダメ、苦しいだけでもダメ。歩く世界は旅、くるま、バイク、グライダー、Jazz