インドの物売り

世界の旅日記  [インド] [物売り] 

インドの物売りは、少年と男が多いです。黒い顔から白い目が私たちを待ち受けています。

日本人だと分かると「1コ千円!1コ千円!」と連呼します。これを無視しますと「2コ千円! 2コ千円!」と値段がリーズナブルになってきます。

物売りのなかには、世間話ができるタイプがいるので、私は「ジャパニーズ サムライ!」と言って、前蹴りのポーズを見せてやると「オーッ!」とあついため息がでます。それほど感心しなくても・・・・・

異国のおじさんが前蹴りするので不思議なんですね。

このようにちょっと気を抜くと私の帽子やサングラスを勝手にとり、「スーベニアー スーベニアー」を連呼しますので、シカーッ!とするどい視線をあびせますと返してくれます。

他の日本人は物売りから逃げ回っていますが、私はお話をするのが好きなので、色々と話します。このおじん面白そうと分かるのか、気が付けば物売りに取り囲まれています。

インドでは、日本円が使えないので、売り上げの500円硬貨、100円硬貨をルピーに交換しろと私に迫ってきます。

別に損するわけでないし、物売りも大変困っているわけですから、日印親善のために小事にとらわれず交換してあげました。すると物売りが別の物売りを連れてきた、コインや紙幣を私に見せます。どこの国かも分からないようなものを両替しろと迫ってきますので、「ノーッ!」と突き返しますが、また知らない間に取り囲まれていました。

私が、こんな風に日印親善のために孤軍奮闘しているのに、他の日本人は私を冷ややかな目でニヤニヤ見ています。

これも旅の楽しみです。

モンゴル、イギリスなど色々な国の支配を受けてきた国ですから、生半可なエネルギーでは生きていけないのでしょう。

写真は印度の強烈な物売り

世界の細道

楽しく苦しい三昧の世界を覗きます。楽しいだけでもダメ、苦しいだけでもダメ。歩く世界は旅、くるま、バイク、グライダー、Jazz