イギリスのまつりごと
世界の旅日記
イギリスは日本と同じ立憲君主制です。女王陛下を戴き、下々がまつりごとを行う点は、日本と同じです。女王陛下に実質的な権限がない点も日本と似ています。しかし、今でも騎士団があるそうで、式典などでは、大男の騎士がひざまづき、女王陛下の勲等を受ける様子を見ると、女王陛下が君主であることがよくわかります。
世界の宝が集まる大英博物館
大英博物館には古代象形文字を読み解くカギとなったロゼッタストーンが展示してあります。「これが教科書にあった石か!」と感激しました。
そのほかにパルテノン神殿の彫刻など教科書にあったものの現物が数多くあります。さすが世界を席巻していた大英帝国です。でも今は、「その彫刻はわが国のものだから返せ。」などと旧植民地などから返還を迫られているそうです。でも大英帝国はこの先も返さないと思います。
ヨーロッパの大国は植民地などから合法、非合法にかき集めた世界の宝が山のようにあります。どこの博物館も一日では見てまわれないほどの展示物がゴロゴロです。それも超一級のものばかりです。
写真はそのロゼッタストーンとモアイです。
グリニッジ天文台
ご承知のようにグリニッジ標準時の天文台です。
子午線(写真の赤い縦線)が天文台の建物を横切っており、子午線の延長線上には建物内に観測用の天体望遠鏡があります。ここが0度0分0秒です。
GPSを持ってここに来ると0:0:0と表示されるそうです。
イギリス大航海時代に死者2千名を越す海難事故があり、それを契機に船の正確な位置を把握することが事故防止に必要不可欠となり、天文学と正確な時計の技術が発達したとのこと。
現在この天文台は博物館になっています。当時、天文学者は夜は観測し、昼間は寝るという昼夜逆転の生活をしていたようです。
正確な時刻がわからないと、正確な船の位置が割り出せないということで、ゆれる船でも使える小型のぜんまい時計の技術が発達しました。
観光客は、地上に線引きされた子午線をまたいで記念写真を撮っていました。
イギリスの交通事情
イギリスの高速道路は無料です。ですから都心に近いところとか、通勤時間はものすごく渋滞しますが郊外はスムースです。
日本の民主党が掲げる高速無料化は、こんな外国の状況を参考にしているのかもしれません。イギリスは日本と同じで、車は左側通行、ハンドルは右ですから違和感がありません。レンタカーでも借りてドライブしてみたい気分になります。しかし、頻繁に出くわすランアバウトとよばれる十字路の円形交差点が問題です。信号がなく、右から来る車が優先という唯一の掟で互いに譲り合いながら交差して行きます。難しそう!
ロンドン市内は、路上駐車が一杯で、どうなっているのか現地ガイドさんに尋ねると、「市にお金を払うと路上駐車ステッカーがもらえる。」とのこと。馬車からの歴史があるので、路上駐車にあまり目くじらを立てない国民のようです。
ロンドン市内では、超高級車のベントレー、アストンマーチンなどが走りまわっていましたが、総じてどの車も洗車がしてありません。なんとなく埃っぽい。これも国民性でしょうか。
イギリスの家 昔は馬小屋?
壁も屋根も塀もすべて石! これがイギリスの家という感想です。
何軒も見ているうちに、「この作りは昔は馬小屋では?」と思う家がありました。我が家も昔は馬小屋がありましたので、なんとなく分かります。
玄関ドアの上半分が開閉できる構造は、人は入れないが風通しがいい便利な扉です。これって馬が顔を出せるような馬小屋の作りでは?
右側が門のような作りになっていますが、昔は馬小屋か馬車の入り口では?
ウィンザー城
エリザベス女王様のお気に入りであるウィンザー城を見学した際、お堀にいた水鳥にエサをあげました。人になれているので、観光客が水辺に近づくと、何十羽という水鳥が一斉にこちらを向き、泳ぎ始めます。そしてガアガアとエサのおねだりです。
たまたまポッキーを持っていたので、細かく折ってあげると、黄色いくちばしでパクパクとつつく姿がかわいいです。
その後、水辺に沿ってボコボコと泡が川底から上がってくるので、何がいるのか目を凝らしましたが水深2メートル位しか見えない濁りです。
みんなで、イルカ、クジラ、カメなどと言ってましたが、黄色いボンベがかすかに見えました。たぶんお堀の潜水警戒です。当日はテロ警戒宣言が出ていましたので!
さすがジェームズボンドのお国です。
女王陛下お気に入りのウィンザー城が何年か前に火災をおこし、一部焼失したそうです。
この修理代をどうするかという問題が起こり、一部閉鎖して、何年もかかって修理をするのか悩んだそうです。
でも結論は、焼失したところも観光客に見せ、収入を得ることで早く修理ができたとのこと。
大英帝国ですから、女王様の居城くらい国費でちゃちゃっと直しちゃいそうですが、それができない位、お金がないということだと思います。
日本では、大判振る舞いの国家予算になりそうですが、イギリスでは、それもできない状況だそうで、経費削減に力を入れているとのこと。
他人の懐も覗いてみないとわからないものです。
ウィンザー城のトイレ ピカピカです!
ウォッシュレットが普及しない
浅田次郎さんの本を読んでいましたら、
「なぜ外国ではウォッシュレットが普及しないか。」
と私と同じ感想を持たれていることがわかりました。
私のこの意見に対し、みなさんから「外国人は肛門の筋力が違うのではないか。」とか「あまり細かいことを気にしない。」などなど、いろいろなご意見をいただきました。
浅田さんの意見は、便器のサイズが違うので、ウォッシュレットが設置できないのでは? とのこと。
また浅田さんの知人の教授もこの難問に取り組んでいるとのことですが、そうか!そうだったのか!というような明快な解には至っておりません。
どの意見も遠からず近からず
大英帝国の女王はドイツ系
ダイアナ妃(イギリス人の血統)を嫁にむかえた理由には、
「大英帝国の女王がドイツ系ってのはどう?」
という考えがイギリス人にあったということですが、真偽のほどはわかりません。
現地ガイドさんが、そのようなニュアンスのことを話していたので、公には言えないけど、そういう血の問題もあったと予想されます。
白人のDNAですが、楽天的、野生的、図太い感じを受けます。体が大きいからかもしれません。
カナダへ行ったとき大型フェリーに乗りましたが、乗客は白人ばかりで東洋人は2家族だけでした。みんなでかい!180cmは普通で、190cmという人もざらでした。その渦の中に私たちは飲み込まれてしまいました・・・・
そういえば、白人の赤ちゃんや子供をイギリスで何度か見かけましたが、あまり、泣きさけぶなどのダダをこねる姿を見ませんでした。不思議に思っていたところ、現地ガイド(日本人)さんも
「そうなんです。私も不思議に思ってます。私の知り合いのイギリス人が養子に迎えた中国人の子供はやんちゃをいうので、どうなんでしょう? しつけなのか?血なのか?」
とのこと。
私の考えは、赤ちゃんが泣くとだっこしてヨシヨシとあやしますが、白人系は「そのうちに泣き止むよ」とほっておくらしい。泣きわめいても、思うようにならないことを三つ子の魂に刻み込まれているからと思います。
それともイギリス人の子供は、小さいときから紳士淑女なのでしょうか?
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