梵魚寺でPPK
釜山市内にある梵魚寺(범어사、ボモサ)は、新羅時代に創建された名刹です。
この日は、釜山市内を歩きまわることにしました。それで名刹の梵魚寺を目指します。
地下鉄に乗ります。地下鉄は結構遠くでも料金は1500W(150円)です。市内バスも1200Wで移動は安くて便利です。
でも時々、間違えてとんでもない駅で降りてしまうこともあります。そんな時はタクシーです。釜山のタクシーは安全で、料金も安いので、よく使うことになります。英語は通じないことが多いので地図を指し示せば大丈夫。
地下鉄を降り、バス停を探します。するとおばあさん、おじいさんの灰色の集団が長い列を作っています。「ボモサ?」と尋ねると「イェイェ!」と頷きますので、僕たちも並びました。
それにしても若い人が並んでなくて老人ばかりです。僕たちも灰色集団の一員です。
よく考えてみればその日(12月21日)は冬至にあたり、お寺の参詣者ではないかと推察しました。日本でも冬至などの行事がある日は、お寺は老人で埋まります。韓国も高齢化社会のようで地下鉄や市内バスでは灰色の服が目立ちます。日本と同じようにPPK(ピンピンコロリ)を願って「ぽっくり寺やボケ封寺」に参詣する人が多いのでしょうか?
待つこと30分、ついにバスが来ました。おばあさんの列に続きバスに乗り込みます。料金は誰も払いません。どうも参詣者用の特別無料バスのようです。ラッキー!
バスに揺られること15分で梵魚寺に到着です。結構な上り坂があり徒歩はやめた方が賢明です。
お寺に提灯の列が並びます。警備員が出動しており参詣者も多いようです。
思った通り冬至の行事が行われていました。お坊さんの読経が遠くから聞こえます。中庭には特別席が設けられ、偉いお坊さん(だと思う)の説教がはじまりました。
このお寺は、韓国仏教界の最大勢力である曹渓宗(禅宗)です。
お参りの作法は、中国式で、立ち上がったり、座ったり、頭を床につけるほどして拝んだりします。僕もPPKをお祈りしました。
読経を注意深く聞いてみると、日本と似ているような感じです。
梵魚寺は山の上にあり、駅からの軽登山客を多く目にしました。こちらの集団は僕たちと同世代のようで、灰色集団予備軍です。
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